オウムアムアの正体は宇宙船?現在位置や新プロジェクトについて解説!

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「オウムアムア」とは2017年に発見された天体観測史上初の太陽系の外から飛んできた、未知の天体です。

オウムアムアの細長い独特な形から、宇宙船説を主張する専門家もいました。

突如現れた不思議な「お客さま」オウムアムアについて徹底的に解説します。

目次

オウムアムアとは?正体は宇宙船なのかを調査!

2017年に突如現れた不思議な形をした物体「オウムアムア」とは一体何なのでしょうか。

今まで発見されたことのない形状から宇宙船説も出て大きな話題になっています。

ここでは、オウムアムアの正体について調査しました。

オウムアムアとは?

「オウムアムア」とは、2017年10月19日に発見されたハワイ州マウイ島のハレアカラ山頂にある天体望遠鏡によって発見されました。

オウムアムア(’Oumuamua)はハワイ語で「遠くから来た初めての使者」という意味でハワイ大学の天文学者が発見、命名しています。

発見された2017年のオウムアムは太陽の近くまで接近し、地球のすれすれを通っていく4日前に発見された不思議な「物体」は、専門家の間でも大きな話題となりました。

オウムアムアの正体は宇宙船?

突如現れた不思議な物体「オウムアムア」は「宇宙船説」が浮上し、専門家の間でも話題になりました。

ハーバード大学天文学部部長 エイブラハム・ローム氏が宇宙船説について以下の仮説をたてています。

  • 重力では説明できない異常な加速
  • 人類史上初の太陽系の外から来た天体で奇妙な軌道
  • 太陽系では見られない形
  • オウムアムアの通ったあとにはガスや破片が一切残っていない

このような事から宇宙船説が色濃く伝えられました。

バーバード大学の天文部部長という名のある人物の発表であることから、SF映画のような展開を期待したファンも多かったようです。

宇宙船説のほかにも以下の仮説が立てられました。

  • 1マイクロメートル未満の小さい惑星のかけらたちがお互いの重力で合体して出来た「フラクタルダスト集積体説」
  • 宇宙空間に存在する微粒物質のあいだにぎっしり詰まった不規則な形をした氷の結晶同志が未知の磁力でつながった「水素分子氷説」 
  • 地球の起源ともなった太陽系の形成初期に存在したと考えらてれいる惑星たちの衝突や合体によって誕生する惑星「微惑星集積説」

さらに研究が進み、オウムアムアは「もうひとつの説」が有力視されています。

オウムアムアは「潮汐破壊破片説」が有力

専門家の間でも謎に満ちたオウムアムアですが、潮汐破壊破片(ちょうせきはかいはへん)説が有力とされています。

潮汐破壊とは、惑星がブラックホールの強い重力によって破壊されて細長く引き延ばされてしまう現象です。

太陽系の外にあったオウムアムアの親惑星に宇宙を飛ぶ物体が衝突した時にできた「かけらが、潮汐破壊によって細長く別れていたものが再び集まったと考えられています。

NASAが公式発表?オウムアムアが宇宙船である可能性は?

人類が今までに見た事にない宇宙の物体「オウムアムア」について、ハーバード大学の天文部長が提唱した宇宙船説についてNASAが公式に否定しています。

オウムアムアが「宇宙船ではなく自然物である」ことをNASAの専門家14人からなる国際チームが2019 年7月1日に公式発表し、ハワイ大学天文学研究所の公式サイトでも完全に否定しました。

オウムアムアの通ったあとにはガスや破片が一切残っていないことについては、観測できないほどわずかなガスやチリの放出でも説明することが可能とされています。

太陽系の外から来て太陽系の外に戻る可能性は、惑星同士の重力を利用したら不可能ではないとの見解を示していますが、人類が観測した初めての天体のため推測の域を超えないようです。

オウムアムアは細長い葉巻型?現在位置や大きさなども紹介!

オウムアムアは細長い形状で葉巻のような形をしています。

2017年に発見されてから5年経過しましたが、現在はどこにいるのか徹底的に調べました。

オウムアムアの現在位置

オウムアムアが発見された2017年10月19日には既に地球から遠ざかっていたとされています。

時速31万5000kmの速さで動く小さい天体オウムアムアは、発見されてからわずか数週間しか観測することが出来なかったようです。

地上にあるいくつかの望遠鏡と宇宙にある望遠鏡で観測は続けましたが、火星軌道の外側まで確認したあと見失ってしまいました。

現在は天王星の軌道に乗っているとされていますが、人類の技術にはとうてい及ばない領域でオウムアムアの旅は続いています。

オウムアムアの大きさや特徴について

オウムアムアは太陽系の惑星には見られない細長い形状で、まるで葉巻のような形をしています。

その大きさは333メートルの東京タワーより少し大きい400メートル×40メートルです。

惑星の定義は「太陽の周囲を公転し、その重力によって球状を維持する」とされており、地球を始めとする太陽系の惑星はほぼ丸い形で太陽の周りを回りながら重力で形を維持しています。

オウムアムアの細長い形状からは惑星といえず、重力を受けていつバラバラなってもおかしくないのに、太陽系から太陽系へ旅をしているのです。

オウムアムアは説明がつかないほどの加速をして飛んでいる

私たちが住んでいる地球は太陽系の惑星の中でも、ものすごいスピードで太陽の周りを1年かけて1周しています。

1年間に地球が太陽の周りをまわるスピードは時速約10万7000kmです。

宇宙を旅するロケットは時速約40kmで宇宙空間を飛んでいます。

オウムアムアの速度は時速11万4000kmで、このスピードは太陽系を超えるには十分だというのです。

研究チームが観測した結果、オウムアムアは太陽と惑星から受けた重力の軌道からわずかにずれている事が発見されました。

オウムアムアの加速や軌道の謎について「太陽の熱や風からの影響」「別の天体が衝突してずれた」「ふたつの天体がゆるい重力で結びついた」などの説がありましたが、研究チームによってすべて否定されたことになります。

オウムアムアは惑星ではなく彗星

太陽系の軌道がずれた点に注目した研究者は、オウムアムアは惑星ではなく「彗星(すいせい)」である可能性が高いと発表しました。

彗星とは成分のほとんどが水分(水や氷)で、あとは二酸化炭素、一酸化炭素、その他のガスやチリから出来ており、太陽系惑星とは異なる軌道をもつものです。

「ハレー彗星」でもみられるように、彗星の表面から放出されたチリやガスが「しっぽ」のように見えるのが特徴とされます。

ところがオウムアムアからはチリやガスが発見できなかったとされていますが、今の人類の技術では発見できなかったと結論付けたのです。

正体は2050年に判明?オウムアムアを追いかけて探査する計画が始動

不思議なことが多いオウムアムアですが、2050年には正体が分かる計画が進んでいるといいます。

この謎を解き明かすため、イギリスの非営利団体が動き出したとされる計画について徹底的に調べました。

プロジェクト・ライラ」の概要

オウムアムアの謎を解明するために立ち上がったのは、イギリスの非営利団体プロジェクト・ライラ」です。

プロジェクト・ライラの実現は検討段階のようですが、2022年1月にオウムアウアを追う新しい軌道を発見したと論文に発表しました。

技術的にも可能性が高いと証明された以上、遠くない将来に研究が進むものと期待されています。

オウムアムアは2050年に追いつける?

2050年にオウムアムアへ追いつけるための研究が進んでいます。

オウムアムアが発見された当時の考えは、太陽の重力を利用する方法でした。

探査機の軌道が太陽に最も近づく点でロケットを噴射する必要があり、そのためには熱に耐える頑丈な耐熱シールドの装備など、実現性は薄いとされています。

2022年に発表された論文によると、惑星の引力で軌道に乗せる「スイングバイ」を利用した新しい軌道が発見されたというのです。

理論上では2050年にオウムアムアに追いつけるという仮説が現実味を帯びてきました。

本当に実現可能なのか?

オウムアムアには理論上2050年に追いつくとされていますが、本当に実現可能なのでしょうか。

オウムアムアの追跡軌道を計算するプログラムをボランティアで開発した、アダム・ヒバー氏は以下のように話しています。

  • 少なくとも理論的には可能である
  • プロジェクト・ライラが実現すれば素晴らしい結果が得られるはず
  • 宇宙における人類の立位置を根本から覆すような発見があるかもしれない

プロジェクト・ライラについて今はまだ「夢物語」のようですが、近い将来には追跡機のデザインが公開される予定があるそうです。

このほかにもNASAが恒星探査ミッションに乗り出すという話もあることから、再びオウムアムアと巡り合う可能性が高いのかも知れません。

オウムアムアは人類にとって初めてづくしの天体!宇宙は完結しない物語

オウムアムアはまるで人工物のような、不思議な天体でした。

地球のすぐ近くには、オウムアウアの他にも「お客さま」がいるかもしれません。

プロジェクト・ライラを実現させて宇宙の不思議をもっともっと深く追求出来るようになることを、大いに期待したいと思います。

宇宙は永久に完結しない物語なのです。

 

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