台湾カステラは、ふわぷる食感、ボリューム感、そして素朴な味な味が特徴ですが、
日本で慣れ親しんだ普通のカステラと全然違います。
同じカステラでも食感や味がぜんぜん違うのは、使っている材料と作り方が違うからです。
そこで、本記事では、
台湾カステラと普通のカステラの大きな違いである、
①メレンゲ
②湯せん焼き
についてまとめました!
また、台湾カステラが流行っている理由4選やルーツについては、下記記事をご覧ください!


実は材料がぜんぜん違う2つのカステラ

台湾カステラと普通の食感の違いは材料にあります!
材料 | 普通のカステラ | 台湾カステラ |
---|---|---|
メレンゲ | なし | あり |
粉 | 強力粉 | 薄力粉 |
油 | なし | あり |
【参考】下記は、台湾カステラと普通のカステラの一般的な材料リストです。
材料 | 普通のカステラ | 台湾カステラ |
---|---|---|
油 | – | 太白ごま油 orサラダ油 |
粉 | 強力粉 | 薄力粉 |
液分 | 牛乳 | 牛乳 |
卵 | 全卵 | 卵白 卵黄 |
砂糖 | 上白糖 ざらめ | グラニュー糖 orきび砂糖 |
その他 | みりん |
台湾カステラはメレンゲでふんわり食感
メレンゲとは、卵白を泡立ててたっぷりの空気を含ませた状態にしたものです。
メレンゲを生地に加えることで、空気をたくさん含んでふわっと膨らんだカステラになるのです。
シフォンケーキや、根強いブームが続いているスフレパンケーキにもメレンゲが使われています。
台湾カステラは薄力粉、日本のカステラは強力粉
薄力粉は、シフォンケーキやクッキー等お菓子作りで使われる小麦粉です。
一方、強力粉はパン作りに使われる小麦粉です。
違いはたんぱく質の量なのですが、薄力粉で作るとふわっとさっくりした食感のお菓子になります。
一方、強力粉を使うと粘り気のあるもっちりしっとり食感になります。
日本のカステラは、強力粉を使うのでしっとりした食感が特徴的ですが、台湾カステラは薄力粉を使っているので、ふわっと口どけのよい食感になります
台湾カステラは植物性油を使用してしっとり
お菓子作りにおいて、油はしっとり感をプラスします。
日本のカステラは油を入れないことが多いですが、台湾カステラは必ず植物性油を入れています。
よく使われるのが、 太白ごま油です。
なので、台湾カステラの素朴な卵の香りや牛乳の甘さを引き立てるには、もってこいの油なのです!
無味無臭なので、サラダ油で代用するレシピも多いです。
日本のカステラはざらめ&はちみつでガツンと甘い
次に、使っている砂糖の種類ですが、日本のカステラは上白糖、ざらめ、そしてはちみつ言ったガツンとした甘みを感じやすい材料を使っています。
一方、台湾カステラはクセがないグラニュー糖を使用しています。
そのため、甘さもほんのりで全体的に素朴な味わいになっています。
台湾カステラは、作り方がちがう!

材料に加え、作り方が日本のカステラと台湾カステラは違います。
主な違いは3つです。
材料 | 普通のカステラ | 台湾カステラ |
---|---|---|
卵 | 全卵を泡立てる | メレンゲ(卵白) |
粉 | 最後に混ぜる | 最初に混ぜる |
焼き方 | オーブン | 湯せん焼き |
空気がたっぷりのメレンゲでふわしゅわ食感
メレンゲは、卵白にたっぷり空気を含ませた空気の塊です。
ふわふわの代名詞であるシフォンケーキにもたっぷり使います。
普通のカステラは、スポンジケーキのように全卵を泡立てるレシピがほとんどです。
一方、台湾カステラはより空気を含むメレンゲを使うことで、よりふわっとした食感になります。
また、メレンゲを使っているので、ふっくらボリュームがでる焼き上がりになります。
小麦粉を生地にまぜるタイミングが違う

日本のカステラは、小麦粉を一番最後に生地に加えます。
一方、台湾カステラは、小麦粉を一番最初に生地にまぜます。
そして、一番最後に空気をたっぷり含んだメレンゲを入れて焼きます。
そうすることで、メレンゲの気泡を極力つぶさないで生地に含ませまま焼くことができます。
なので、焼き上がりもふっくらします。
※工程表にするとこのようになります。
普通のカステラ | 台湾カステラ |
---|---|
全卵を泡立てる | 油と小麦粉を混ぜる |
砂糖類や牛乳を入れる | 卵黄と牛乳を混ぜる |
粉を混ぜる | メレンゲを混ぜる |
台湾カステラは、湯せん焼きで食感はシフォンケーキや越え

台湾カステラと普通のカステラは、焼き方にも違いがあります。
日本のカステラは、ケーキと同じようにオーブンでじっくり焼きます。
一方、台湾カステラは生地を蒸しながら焼きます。
オーブンに入れるときに、お湯を張り、お湯の蒸気とオーブンの熱で火を入れることで、しっとりぷるぷる食感になります。
イメージとしては、同じく湯せん焼きするプリンのプルプル感と、蒸して作る蒸しパンのふわふわ感のいいとこどり状態です
このように、同じカステラですが、台湾カステラと日本のカステラとでは材料や作り方がぜんぜん違うのです。
そしてこの作り方の違いが、それぞれのカステラ独自の味や食感になっています。
