アシダカグモは人になつくって本当?見つけたら放置した方がいい理由

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家の中で何やら違和感を感じて周りを見渡すと、壁に手のひらよりも大きなクモ!

慌てて殺虫剤を手に取る人もいるでしょう。

しかし、そのクモはアシダカグモという殺してはいけないクモの可能性があります。

そのクモは人にとって役立ち人になつくと言われることがあります。

本当にクモが役に立ったり、なついたりすることはあるのでしょうか?

目次

アシダカグモってどんなクモ?

家の中に大きなクモが出れば、多くの人が慌てて殺虫剤を取りに行くことでしょう。

しかし、そのクモはアシダカグモの可能性があるので、すぐに殺してはいけません。

では、そのアシダカグモとは、どのようなクモなのでしょうか?

※この直下にクモの画像があります。虫が苦手な方は注意してください。

※虫の画像は以下の1つだけです。以降は安心して読み進めてください。

見た目の特徴

アシダカグモは手のひらよりも大きくなるクモで、家の中に入ってくる種類のクモでは最大級の大きさです。

見た目の特徴は長い脚と、少しまだら模様が入っています。

色は個体差がありますが、灰色っぽいものが多いので、明るい色の壁に張り付いている場合はすぐに発見できるでしょう。

行動の特徴

クモが家にいると巣を張ってしまいます。

「体が大きいクモは大きな巣を張るのでは?」と思う人もいるでしょうが、アシダカグモは徘徊性です。

そのため、巣を作って他の虫がかかるのを待つタイプのクモとは違い、自ら動き回って虫を探して捕まえます。

糸を出すこともできますが、主な使い道は高い場所から降りる際や産んだ卵を保護するために包んだりなどです。

また、夜行性であり、人が活動している昼間は物陰でジッとしています。

獲物を探して動き回るのは夜になってからなので、気がついていないだけで実はすでに家に住んでいることもあります。

性格の特徴

アシダカグモは非常に大きく、わかりやすいクモの形をしています。

そのインパクトのある見た目から、獰猛なイメージを持つ人もいるでしょう。

しかし、その見た目とは違い、実は非常に臆病な性格をしています。

人の気配を感じると、そそくさと逃げてしまったり、人の手の届かない天井の端でジッとしたりなどすることがよくあります。

人に危害は与えない?

アシダカグモは大きいので、「毒を持っているのでは?」「噛み付かれることもあるのでは?」などと心配する人もいるでしょう。

また、見た目のイメージから衛生面を心配する人もいるでしょう。

しかし、これらの心配は必要ありません。

人に大きな影響を与えるような毒も持っておらず、こちらから手出しをしなければ噛み付くことはありません。

衛生面も人の食べ物を狙うわけではないので、食品害虫ほどの心配もしなくても良いでしょう。

アシダカグモの食べ物は?

アシダカグモはクモなので、主な食べ物は他の虫です。

しかも、体が大きくて、家の中にいる虫を食べてくれるので、ハエや蛾のような小さな虫だけでなく、ゴキブリやムカデまで食べてくれます。

中には、ネズミまで食べるものもいるようです。

面倒な害虫を食べてくれるため「アシダカ軍曹」と呼んで、ありがたい存在として親しむ人もいます。

アシダカグモに似たクモもいる?

クモの種類は多く、中にはアシダカグモに似た種類もいます。

特に、コアシダカグモは見た目が良く似ています。

サイズが小さめであったり、体が黄色っぽくなっていたりなどしますが、アシダカグモにも個体差があるので違いが見分けにくいこともあります。

しかし、決定的な違いとして、アシダカグモには口元に白いライン模様が入っています。

また、コアシダカグモでもゴキブリやムカデなどを食べてくれることに違いはありません。

他には、タカアシグモと呼ばれるクモもいます。

ただし、タカアシグモはアシダカグモの別の呼び名であり、同じ種類を指すことが多いです。

そのため、タカアシグモのことを調べても、結局はアシダカグモの情報しか出てこなかったりします。

アシダカグモは人になつくって本当?

タカアシグモとも呼ばれるアシダカグモは人になつくと言われることがあります。

本当にクモが人になつくことはあるのでしょうか?

基本的にはなつかない

基本的にクモは人にはなつきませんが、人に慣れることはあります。

アシダカグモは害虫を食べてくれるので、家で見かけても放置している人もいるでしょう。

放置されることで、アシダカグモは人は危害を加えてこないと学び、多少近づいても逃げなくなります。

場合によっては触れるほど接近できるようになることもあるようです。

そのため、「一緒に生活するうちになついた」と思う人もいます。

共同生活は可能

いくら害虫を食べてくれると言っても、「クモが家にいるのは気味が悪い」と感じる人もいるでしょう。

しかし、アシダカグモは夜行性であり、臆病な性格をしているので、家の中にいても会わないこともよくあります。

そのため、クモが苦手な人でも、見かけたときだけそっと離れるようにしてあげれば共同生活ができないことはないでしょう。

ペットとして飼育する人もいる

アシダカグモをアシダカ軍曹と呼んで、親しむ人もいます。

中には、ペットとして飼育する人もいます。

小さなクモは寿命が1年ほどですが、アシダカグモは寿命が3年ほどと長いので、ペットにするには向いている種類のクモでしょう。

ただし、1回の産卵で300個もの卵を産むので、家中がクモだらけとならないように注意が必要です。

アシダカグモの飼育方法

アシダカグモはペットとして飼育する人もいるクモです。

では、飼育するにはどのような環境を準備してあげれば良いのでしょうか?

飼育に必要な環境

飼育に必要な物は以下の通りです。

  • 飼育用ケース
  • 床材
  • 隠れられるスペース

飼育用ケースは100均でも購入できるプラスチックの物、床材は庭の土で十分でしょう。

あとは、明るい時間帯に身を隠すことができるように物を置いてあげましょう。

気温や湿度などは基本的に気にする必要はありません。

ただし、寒さには弱いので、冬場は暖かい場所で飼育するようにしましょう。

食事はどのくらい必要?

食事はお腹部分と同じくらいの大きさの虫週に1回ほどあげるだけで十分です。

与える虫は外で捕まえたバッタやコオロギなどをあげると良いでしょう。

虫を捕まえることが面倒であれば、ペットショップでミルワームを購入しましょう。

放し飼いはできる?

アシダカグモは自分で虫を見つけて捕まえるので、家の中で放置しても生きていくことはできます。

ただし、普段は隠れてしまうことが多いため、どこにいるかわからなくなってしまうでしょう。

また、食べる物がなくなると、食べ物を求めて家から出て行ってしまいます。

そのため、ペットとして飼育するのであれば、放し飼いはあまりしない方が良いでしょう。

アシダカグモは見つけても基本は放置で!

タカアシグモとも呼ばれるアシダカグモは大きくて、見た目もインパクトがあります。

そのため、家に出ると気持ち悪いと思ってしまう人は多いでしょう。

しかし、ゴキブリやムカデなどの害虫を食べてくれる良いクモなので、殺してはいけません。

そっとしておけば、普段は姿を隠し食べる物がなくなれば自然と家から出て行きます。

人に危害を与えることもないので、出て行くまでは棲家を提供してあげましょう。

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