【衝撃】南海辰村建設は潰れると言われる理由とは?欠陥マンション事件の真相

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滋賀県JR大津京駅最寄りにある大津京ステーションプレイス」欠陥マンション事件

南海辰村建設とは、欠陥マンションと言われる理由は、長引く裁判の理由とは。

数々の問題点が浮き彫りになり、不動産デベロッパー(株)大覚がおよそ10年に及ぶ南海辰村建設との長い争いの始終を今回はご説明します。

目次

滋賀県の欠陥マンション事件で有名な南海辰村建設株式会社とは?

南海辰村建設会社は大津市に不動産デベロッパーとして居を構える株式会社大覚と共同でマンション開発を実行します。

当のマンションが完成し、大覚の検査が入った時に500ヶ所以上の軽微な問題があり手直しをお願いしたところ南海辰村はそれを先延ばし

にも関わらず工事請負代金、約11億円の請求書を出し大覚がこれを拒否

それを南海辰村が提訴したのが始まりです。

南海辰村建設株式会社とは

大正12年創業、大阪市にある総合建設業(ゼネコン)で南海グループの1つ。親会社には南海電鉄がある大きな会社です。

建築•土木•鉄道や駅を主に手がけている会社で、関西に住む方々なら一度はその場所に足を踏み入れたことも少なくはないと思います。

そんな大手の会社がなぜこんな事件を起こしてしまったのでしょうか。

酷すぎる?南海辰村建設の欠陥マンション事件

今回の問題となってしまった大津京ステーションプレイスには眼に余るほどの欠陥•手抜き、あり得ないとまでされる問題ヶ所がいくつもありました。

すでに入居者が半分近く決まっている状態で見つかる数々の問題。耐震性、水害による汚染や台風で飛んでしまった防風スクリーンなど、建築物とは言い難い欠陥が次々と表れます。

駐車場が水浸しでまるでプール?欠陥の主な内容とは

大人の腰上まで水が溜まってしまった駐車場ですが、コンクリとして一体化していなくジェンガのように重ねられたコンクリのその隙間から漏れ染み出した水が原因です。

それだけでなく強度を増すために埋める鉄筋にサビが出てしまう原因になるので、いかなる理由があろうと一体化は基本であると言われています。

他にも屋上から排水できずに溜まってしまった水が下の階の天井を壊してしまい、水が滝のように流れてしまう部屋

湿気が原因で出て来た黒カビ、なんとキノコまでも生えて来てしまう状態。

こちらは台風時に飛ばされた防風スクリーンです。

地上約40mの高さから吹き飛ばされ、これらは5台の車の破損近隣マンションの受水槽の配管を破損し断水近隣店舗の外壁を破壊という冗談では済まされない事が起きています。

他にはコンクリに埋まったままの木材エントランスに漏れる悪臭耐震用の資材をちゃんと加えていない建物を支える杭が支持層に4本到達していないという挙げだしたらキリがない程です。

上記の状態は建設されてしばらく経った後で発覚したものです。

大覚が支払いを拒否したことで南海辰村建設が提訴

建設が終わり大覚が108戸の内売却済の59戸の検査に入り、約500の手直しヶ所が見つかります。

内容は汚れやササクレという軽微なものです。

しかし手直しの依頼をするも南海辰村がうやむやに返事をします。

すでに入居日は近づいており南海辰村も必ず直すとの返事をし大覚もやむを得ず合意。南海辰村から受け取った59戸分の鍵を入居者に渡してしまいます。

その後残りの49戸の検査を大覚が行うが、そこでは約700の手直しヶ所が見つかります。そこでも手直しの依頼をするが南海辰村は実行しません。

間もなくして南海辰村から工事請負代金、約11億円の請求書が届きます。ですが手直しも実行されていないのにお金は払えないとし大覚が支払いを拒否。

その後南海辰村は請負代金請求の訴訟を起こします。

この時点でも南海辰村から未入居分49戸の鍵を受け取っていなく、それは現在でも渡されていません。

大覚側に付いていた弁護士の沈黙

大覚側に付かれていた弁護士にも問題があったようで、弁護士を通して裁判所と進めていきたい話を伝えずにうやむやにされてしまいます。

第1審後に大覚側が建物の解体をし建て替えるという和解案を提示していたがこれも伝えられず勝手に南海辰村側の意見、金銭を支払い建物を買い取るという話にまで発展してしまいます。

ここまで悪化してしまったのは南海辰村が大覚側の弁護士を買収していたのではないかという話もあります。今現在、今度は弁護士たちが大覚を報酬金約5億という請求をし訴訟を起こし問題となっています。

南海辰村建設が第一審で勝訴

南海辰村は

瑕疵(かし、欠点等のこと)は存在しない

手直し工事には誠意を持って対応している

建築確認済みの図面で施工したので法律上問題はない

との言い分で第一審は勝訴します。前述の問題点を見てどうして第一審を勝てたのかは、大覚側の弁護士の動きが何やらおかしいという話が出ています。

こういったケースでは専門的な知識が必要になります。その知識を持った裁判官や弁護士は多くはなく、専門的知識の解釈という点で多くの時間を必要とし、下記の第2審判決に至るまで10年の月日が経ってしまいます。

第二審判決では大覚が完全勝訴で南海辰村建設が約18億の支払い

第1審判決から6年、第2審の判決は大覚の勝訴になりました。

第1審の大覚の主張は屋上部の報告書に記載のない240t以上のコンクリートの増し打ちになり、前述の瑕疵にあたる部分は調査を含め1審判決の後になっています。

第2審はのちに調査で発覚した瑕疵にあたる部分を訴え判決は勝訴。

南海辰村は約18億の支払いを命じられました。

南海辰村建設は上告を行うも最高裁は不受理を決定

南海辰村はこれを承服できないとし、最高裁に申し立てをしますが最高裁は不受理

結果南海辰村は第2審のとおり大覚に約18億払うことが決定しました。

この当時の大覚は上記の弁護士の動きにかなり注意を払っていて、大覚は弁護士を解任し大覚のみで第2審を戦い勝ち取りました。

しかしその後当の弁護士から法外な報酬金約5億円を請求され、現在は弁護士との争いになっています。

南海辰村建設は潰れるとの噂?欠陥マンション事件の真相は?

約18億の支払いを命じられ、南海辰村は潰れるのではないかという話も出ていますが親会社が南海電鉄というのもあり今のところは潰れることは無いのではないかとも言われています。

しかしながら今回の件で評価はかなり落ちているのも事実で、南海辰村が関わるものなら敬遠したいと言う声も少なくありません。

欠陥マンション事件は南海辰村建設だけの問題ではない?

ここまで南海辰村の瑕疵について主に話をして来ましたが、大覚の方にも問題があるのではないかという意見も見られます。

1つがやむを得ずという理由はあるにしろ500もの問題点を南海辰村に指摘しながら住民をそのまま住まわせてしまった事

もう1つが当初マンション開発は大覚と某大手不動産会社Tとの共同事業だったのですが、T社の都合により共同事業は白紙になります。

そして、T社がその後南海辰村に着工を指示し改めて大覚と南海辰村の共同事業になります。元々はT社が中心に進めていた事業だったのですが、南海辰村に代わってズレが出てしまったのです。

簡単にいうと一方はこうやっていく、もう一方はこうやっていきたいという図面は持っているのですが最終的にこの形に2人でしていきましょうという約束の図面の明記がなかったのです。

結局のところ、1番困っているのはマンションに住む方々なので南海辰村だけが悪いのではなく大覚の方にも問題があったのではないかと思われます。

南海辰村建設は上期経常を42.7%の下方修正

2019年9月に南海辰村が業績修正を行い上期経常利益の予想を42.7%下回る7.5億円を4.3億円に修正します。

この時には第2審で南海辰村は約18億の支払いを命じられており、最高裁に申し立てをしその結果を待っている状態でしたのでこれが南海辰村が潰れるのではないかと言われるものだったのかと予想されます。

大覚と南海辰村建設の戦いの終わり

これにより大覚と南海辰村の戦いは幕を下ろしました。

ですが前述の大覚側の弁護士だった方の訴訟の件が未だ解決しておらず、大津京ステーションプレイスの解体ができていない状況です。

一刻も早く解決し、住民の不安を解消できることを願います。

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